企業の中で仕事をしていると、割り振られる仕事を期限内にこなしていく、という形の働き方になります。勤務時間なども決められている場合が多いものです。しかし、フリーランスになると自分でどの仕事をするか、いつ仕事をするかということは自分の裁量で決定できます。そこがフリーランスとして働くことの魅力でもあるのですが、自由を得られるその分責任が生じるという事を意識しておかなくてはなりません。特に納期をきちんと守ることが出来なければせっかく得た契約も解除されてしまう恐れもあるのです。いくつもの仕事を掛け持ちしている場合などは特に注意が必要です。フリーとして働くなら勤務時代よりもしっかりしたスケジュール管理や収支管理が求められることになります。
はじめは仕事を得たいがゆえに、可能な仕事すべてを受けようとしてしまいがちです。しかし、スケジュールを詰め込みすぎてしまうと、思わぬアクシデントがあった場合に大きなトラブルにつながることになります。そのため、納期に数日余裕を持ったスケジュールを立てることを意識しましょう。仕事がトラブルで間に合わなくなることもありますし、思わぬ病気や家族の都合などで仕事ができなくなることもあります。ぎりぎりでスケジューリングしていると、ちょっとしたトラブルでも間に合わなくなってしまうことになるので、不安をなくすためにも余裕を持たせておくことが必要なのです。
フリーランスは休みなく働けるという事もメリットですが、週に一日程度は休みが取れるようにセットしておくとよいです。何かあってもその休日を予備日として使い、解決することができます。仕事が早めに終われば、その分自分のスキルアップや営業活動に時間を使うこともできます。長く働いていきたいなら、仕事をこなすことだけではなく仕事を広げていくための自己投資も必要になっていくのです。
フリーランスでも自分の都合だけで仕事ができるわけではありません。大きな仕事が続いているときはよくても、急に仕事が途切れることもあります。比較的安価でも納期が長めであったり、簡単にこなせるような仕事と大きな仕事とをうまく組み合わせてスケジュールを作っていくと働き方が安定してきます。
スケジュール管理に手帳などを利用することが多いはずです。しかし、手帳の場合はうっかり忘れてしまったりすることも多いので、最近はパソコンやスマートフォンなどでも利用できるアプリを利用する方も多いようです。複数のデバイスでスケジュールを共有できるものが便利です。フリーエンジニアの方なら単なるカレンダー形式のものだけではなく、工程ごとにチェックできるToDo管理ができるものが良いでしょう。多機能のLifebearなどのアプリもおすすめです。
フリーランスというワークスタイルになると、人間関係やしがらみを気にせずに働くことができます。その一方で、仕事上の問題や悩みなどが発生しても一人で解決しなければならず、孤独を感じてしまうことも。そうした孤独への不安を解消するには、同業者が多数集まる交流会やイベントに参加したり、コワーキングスベースに足繁く通ったりして、仲間作りをするのが有効です。また、SNSを発信することで新たな人脈を構築できることもあります。
フリーエンジニアは「事業用のお財布」と「プライベートのお財布」を分けて管理しなければならなくなります。銀行口座を分ける、物理的に財布を分けるなど、区別しやすいようにしていたとしても、最終的にはどちらも自分のお金です。全体でどのぐらいの資金があるのか、どこにどれだけの余裕があるのか、クレジットカードはどこからいくら引き落とされるのかなど、チェックも管理も煩雑になってきます。この手間と面倒を解決してくれる便利ツールを紹介します。