フリーエンジニアは人生計画を立てて不安を解決する

将来への漠然とした不安

フリーエンジニアとして働いていると、退職金が出ない、年金も少ない、いつまで続けられるという保証もない、そういう不安定さから将来に対しても漠然とした不安がわいてきます。この漠然とした不安を払拭するためには、その「漠然としたもの」にきちんと向きあうことが有効です。備えあれば憂いなしと言いますが、何に備えてよいのかわからないのが最も不安と言えるのではないでしょうか。備えるべきポイントがわかり、出来る限りの備えをすれば不安は解消されていきます。そのための具体的な方法を紹介します。

人生設計を紙に書いてみる

まず紙を１枚用意し、表を作ります。縦軸には、時間、横軸にはイベントを書き込みます。縦軸の時間は年代と自分自身の年齢を書き込みます。いま現在から、５年後までは１年ごとに、それ以降は５年おきでも良いでしょう。横軸のイベントは、家族などプライベートで想定するライフイベントの項目と、仕事上のキャリアアッププランの項目、そして必要となる収入を書き込む欄をつくりましょう。家族がいる場合は、配偶者や子供の年齢とイベント（進学等）を書き込める欄も作っておくと良いでしょう。枠組みはこれで完成です。では、この表の中身を埋めていきましょう。
人生設計ですから、必ずしも表の通りになるわけではありませんので、目標または予想でかまいません。独身の方であれば、何歳までには結婚したいという自分自身の思いを書き込んでいきます。３３歳までには結婚しようと思うなら、３３歳の欄に「結婚」と書き込みます。そのように思いつくことを全て書き込み、リタイヤする年齢も書き込みます。そして、その設計にもとづいて目標となる収入額を年代ごとにざっと書いてみましょう。そうすることで、貯蓄しなければならない金額を逆算することもできるようになります。

漠然としたものが明確になる

はじめはなかなかペンが進まないかもしれませんが、書き込むうちに漠然としていたものが明るみに出てくることに気付かれると思います。何歳までに何をしたいのか、何歳まで働きたいのか、それまであと何年の余裕があるのか、今のうちにしておけることは何なのか、今しなければいけないことがあるのか無いのか。そして備えるべきことが見えてきます。この人生設計表は定期的に見直して、追記・修正・改定していくことをオススメします。計画通りにいかないことも多々あると思いますが、それは大きな問題ではありません。大切なことは、手探りで前に進むよりも、不安感が消えていくことを実感することです。
よくわからない漠然とした不安にぶち当たったときは、その不安にしっかり向きあうことが不安解消への近道です。