収支管理でフリーエンジニアの不安を解決

最低でも毎月管理しよう

一人で事業を行うことが多いフリーエンジニアであっても立派な経営者です。経営者である以上は、収支の管理をしっかり行い、利益が出ているかチェックする必要があります。これら事務処理は、エンジニアの苦手とする分野かもしれませんが、毎月少しだけ時間を割いて収支計算するようにしましょう。外注を使うことが多いフリーエンジニアであれば、収支のほかにもキャッシュの管理も必要になります。利益が出ていても安心せずきちんと管理しましょう。

経費も毎月きちんと管理しよう

個人事業主であるフリーエンジニアは、経費の計上も大変重要な仕事です。多額の報酬を得ていても多額の税金がかかってしまえば手取り額は少なくなり、生活も豊かになりません。経費は、仕事をする上で必要なお金のことです。公私混同は避け、ハッキリしないものは経費としない。といったモラルある会計処理をしなくてはいけません。領収書などは長期間ためてしまうと入力やファイリングが面倒になってしまいます。収支の管理とともに、最低でも月に一回は会計ソフトに入力するようにしましょう。そうすることで、月次の利益も把握することができます。経費を使いすぎているようならば、来月から自粛しようといったコントロールをしていくこともフリーエンジニアに必要なことです。

経費計算に必要な家事按分とは

フリーエンジニアであれば自宅兼オフィスで仕事をしている人も少なくないでしょう。事務所を構えていれば経費計算も簡単になりますが、自宅であれば何をどこまで経費にしてよいかわかりません。家族も同居していればなおのことです。そこで「家事按分」という方法があります。
家事按分は、こうした自営業者のために、利用実態に応じて仕事として使った割合によって経費として計上できるようになります。例えば、家賃・水道光熱費・携帯電話やインターネットなどの通信費です。按分の仕方は、時間か面積で割るのが一般的です。仕事部屋があるのであれば、仕事部屋の面積÷住居全体の面積が経費として認められます。インターネットなどは、利用時間に応じて按分します。

経費計上で気をつけること

経費計上の基本は領収書です。小さな買い物でも領収書やレシートを保管しておく癖をつけましょう。また、領収書は最低でも5年間の保管義務があります。ファイリングも重要な要素です。経理の知識がある人はおわかりでしょうが、経費は勘定科目毎に仕分ける必要があります。この仕訳は、途中で変更することができません。最初にこれは○○費にすると決めたら廃業するまで貫き通さなければなりません。知識のない人は、税理士に相談するか、会計士に処理を依頼しましょう。